奥底をまったく見せないあいつの姿勢が、俺にはどこかかなしいものに見えていたのだろうと、今ならわかる。見せようとしないあいつがかなしいのか、見せて貰えない自分自身がかなしいのかは判然としない。わからない。ただ、いずれにせよ、あいつのそういう一面を比類なくきれいだとも思っていたのだ。 2013.3.20(Wed) 06:23 twlog_3k