みずのそこ
aquascape

いってき、いってき

奥底をまったく見せないあいつの姿勢が、俺にはどこかかなしいものに見えていたのだろうと、今ならわかる。見せようとしないあいつがかなしいのか、見せて貰えない自分自身がかなしいのかは判然としない。わからない。ただ、いずれにせよ、あいつのそういう一面を比類なくきれいだとも思っていたのだ。

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