みずのそこ
aquascape

いってき、いってき

あのおとこははらわたに言葉を据えている。そこから醸成されたものがくちびるから紡がれるとき、それは自身の首根っこに食らいつく呪縛となる。魔物のごとく強力な呪縛に引きずられるようにして身を削るのが、あれのやり方なのだ。やつの言葉は意志そのものだ。対して、自分のあやつる言葉の軽さ。

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