「そうか。止めてくれたのか」「ああ、止めた。何度でも俺が止めたるから、お前はそれだけ覚えとけ」 何を、とはあえて言わない。火村の見る悪夢の向こうに何があるのかを、そもそも私は知らないのだ。だが、何であれ止めようと思う。あのとき彼女に届かなかったこの手が、お前には届くというのなら。 2014.11.16(Sun) 19:25 twlog_3k