みずのそこ
aquascape

いってき、いってき

それは胸の底から次々に湧き出し、ぱちんと小さな痛みを残して消える。ひとつひとつはあまりに淡い感覚で、無視することは容易い。けれど、ひっきりなしにはじけつづけるのが厄介だった。おまえのなかには夥しい空白があるのだと、常に突きつけられているようなものだ。

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