みずのそこ
aquascape

いってき、いってき

陸奥守吉行は日当たりのいい屋根の上で昼寝をする。ちょうど玄関口が見下ろせるあたりだ。頭の後ろで両腕を組み、気持ちよさそうに目を閉じている。だが、その耳は絶えず周囲の音に気を配っていて、本当は一瞬たりとも眠ってなどいないのだった。

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