みずのそこ
aquascape

いってき、いってき

「もっとこう、変化するものに思いを寄せてみちゃあどうだ。そうだ、とりあえず抜け、抜け」
腰のものをか? と首をかしげるのに、うんうんと急かすように肯いて見せる。すらりと抜かれた細い刃は、くれないの光をぎらりと映した。
「よし、この夕景を斬ってくれ」

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