硝子玉のような、月光を煮詰めた飴のような硬質な印象とは裏腹にふわふわと漂いつつ落ちていくものを、ふいに三日月の指が捕らえた。おそらく口に含んだのだろう。伏せぎみの顔を袖で下半分覆われてしまい、鶴丸からは表情も窺えない。ただ上目遣いに送られてくる視線だけが何も訊くなと訴えていた。 2015.11.2(Mon) 21:20 twlog_3k