みずのそこ
aquascape

いってき、いってき

くりかえし、くりかえし、三日月は甘い黄金色に透き通った珠を吐く。ころりと吐いてはぱくりと収める。それが自分の目の前でしか起こらないことくらい、鶴丸はとっくに気が付いていた。次こそは先に奪って飲み込んでみようか。呼ばれるはずだった自分の名は、いったいどんな味をしているだろう。

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