雪のようにまっしろな本だった。しかも天から降ってきたから、はじめは雪かと思ったほどだ。雪ならば脳天に直撃したところで何の被害もなかったろうに、本であったばかりに三日月は三秒ほど意識と視界を失った。それが鶴丸国永というおとこの結晶だと知らされるのは、もう三秒後。 2016.2.10(Wed) 09:14 twlog_3k