みずのそこ
aquascape

いってき、いってき

雪のようにまっしろな本だった。しかも天から降ってきたから、はじめは雪かと思ったほどだ。雪ならば脳天に直撃したところで何の被害もなかったろうに、本であったばかりに三日月は三秒ほど意識と視界を失った。それが鶴丸国永というおとこの結晶だと知らされるのは、もう三秒後。

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