ずいぶんと長い生垣だな、どこまで続くんだろうな。「どこまでだろうなあ」ふたりきりの遠征はただ穏やかだった。……この道は、どこまで続くんだろうな。「はて、どこまでかなあ」花と棘とを道連れにどこまでも行ける気がしていたが、月が地に落とす影は一歩毎に薄れた。目を逸らすまい、とだけ思う。 2016.2.28(Sun) 11:01 twlog_3k