みずのそこ
aquascape

いってき、いってき

流れてしまう。こぼれてしまう。憂いが無い、とはどういうことだ。流れてしまう。夏は過ぎゆく。いつか終わる。何が足りない。気づけば柔らかいものを握っている。パンケーキだった。バターと蜂蜜が肌にまとわりつく。濃度に少し安堵する。永遠を体現したような男がテーブルの向こうから俺を見ている。

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