みずのそこ
aquascape

いってき、いってき

眠れない鶴丸さんが退屈しのぎに動くものでも見ていたい、って自室に金魚の鉢を置く。そのうち金の瞳のなかに赤いものがちらちら泳ぐようになる。ずっと見ているとこういうことになるのか、こいつは驚いた。だが、ある日金魚は腹を見せて浮いた。ゆうべははじめてぐっすり眠った、と鶴丸さんは言う。

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