みずのそこ
aquascape

いってき、いってき

三日月宗近が顕現した。だがその姿を見たのは鶴丸国永ただひとりだった。新しい戦闘訓練の仕込みをしていた、と彼は言う。にわかに風が巻いたんだ。万葉桜がざわめくと、そこには印象的な紺青の姿が立っていた。唇は何かを呟いたかもしれない。それきり、舞い散る花びらにとけるようにかき消えた。

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