みずのそこ
aquascape

いってき、いってき

千年をあゆむ道端で、とある男と同時に同じ空を見上げた。思わず顔を見合わせて、手のひらに包んでいた石を交換し合う。二つの石はまったく同じ色をしていた。手渡したものの代わりに手渡されたものを握る。すこしひんやりしていたかもしれない。でも、同じ色だ。出会えてよかった。

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