みずのそこ
aquascape

いってき、いってき

ながあめに誰のものでもない月のような男とすれちがいたり

きみの目に静かの海のくっきりと嘘がつけないさびしくないか

いっぱいで月のひかりでいっぱいでいずこも思い出で吐きそうで

「月百首」より(『モーヴ色のあめふる』佐藤弓生)

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