みずのそこ
aquascape

いってき、いってき

傘であろうとして広げられた両腕は、傘であるために空っぽでありつづける。(あるいは、空っぽだから傘たろうとするのかもしれない)
閉じられなければ休んでいてもただの空疎なうつわと同じだ。と、眠る三日月を眺めている。水でもみたせば金魚の一匹も泳ぐだろうに。まるで誰も乗らない舟のようだ。

twlog_3k