やがて夏草がその空白地をのみこんでしまう。それはちゃんとわかっていて、二度とその地を訪れない大石。彼の記憶のなかで、思い出の終わりはいつまでも四角い空白地のままでありつづける。 2021.7.29(Thu) 20:13 twlog_3k