みずのそこ
aquascape

いってき、いってき

にしび初の現代美術の特別展。
どんなものかな?と思っていたけど、にしびは本気で本気だった、と感じた。
2024年の東京・上野に存在する国立西洋美術館として、「国立」にも「西洋美術」にも、さらには「美術館」にも疑問を呈し、アイデンティティにゆらぎ、苦しみ悶えている印象があった。そう見えてしまった。安易な擬人化かもしれないけれど、なんなら、一人称で語るバーチャル美術館も展示されていたし。
「前提」を疑い、揺るがし、時には解剖してみせるのが現代のアートなのだとすれば(わたしはぼんやりとそう思っている)、展示されている作品だけを指すのではなく、この展示そのものが現代美術だったかも。

熱量と物量がすごいので、すごく吸われる展示だったから、お腹いっぱいにして行ってよかった。お腹空いたもの。
あ、今気づいたけど、サブタイトルに「自問」って記されているのね。202403231740571-yaburing.png

版画室でのこちらの展示キャプションにも「今このときの世界」への言及があった。
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