みずのそこ
aquascape

いってき、いってき

2024年11月8件]

展示室内には大きく組み上げられた「装置」が立ち並んでいるけれど、主題として提示されているのはそれらの「装置」や空間を流れ、震わせてめぐるごく小さな、かすかな何か…電気、磁力、波、音、風、光など…であったと思う。ときには、その微細なちからの蓄積が「装置」を動かし、相互に作用する。装置そのものではなくて、現象が展示されていた、という言い方もできるかも。
とても静かでとてもかすかでとてもゆっくりした目に見えないピタゴラスイッチ、とも思っていた。20241123124953-yaburing.png 202411231249531-yaburing.png風にひらめきつづける「立体」の「一瞬」を、スキャナとモニタによって平面化しつづける装置。現象と記録。しばらくここに張りついていた。

アーティゾンの収蔵作品とのコラボレーション的な部分もあり、特にクレーとコーネルの馴染みがよかったように感じた。デュシャンははっきりと本歌取りした作品があったのでまあ別として。

おとなりの戸田ビルがオープンしていたので帰りに立ち寄ってロビーの彫刻作品など見学。土曜だが祝日、という日取りのため、3Fに入居のギャラリー群はお休みで残念。
ここは、前のビルの解体からをずっとアーティゾンの窓から眺めつづけていて、いつも見ているけど立ち入れない区画だったため、「完成した建物のなかに入れる」ということがすこし不思議に思えた。

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あの長い長いものがたりのダイジェスト、歩いて通りすぎたら十数秒。
20241123170216-yaburing.jpg  202411231703192-yaburing.jpg 202411231703191-yaburing.jpg 20241123170319-yaburing.jpgさすがにスマホでは3連撮れなくて、いい広角もってってくれた連れに撮ってもらった。

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今夜は手近な棚にささっていたこちらを。あとで二十億光年の孤独がはいっているのを探す。宇宙にひとりきりの気持ちをもっていていいんだ、と最初に教えてくれたのは谷川さんだった。
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わりとすべりこみになってしまった。
20241122220647-yaburing.png 202411222206471-yaburing.pngポーラのこの展示室、「最初の部屋である」「外光が入る」「借景が森」ということで、現代系の展示だとだいたいおもしろいことになっている。
今回は部屋まるごとを水槽として魚たちが放たれていた。とてもかるい魚たちなので、室内を人が歩き、空気が動くとふわふわと泳ぎ出す。202411222206472-yaburing.pngするりとスタッフさんの目を盗んで外に出てしまう個体も。

202411222206473-yaburing.png 202411222206474-yaburing.pngめがねに焼き付いた風景はめがねの記憶だろうか。めがねを通してわたしが見ていたと思っていたものは、もしかしたら、めがねが選び取って見せてくれていたものかもしれない?

202411222206475-yaburing.png 202411222206476-yaburing.pngひんやりとした11月の森も歩いてきた。

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印刷会社による印刷文化アーカイブのハシゴをしてきた。

写植。
印博では夏に欧文活字の展示も見ていて、そちらだと活字→デジタルフォントの道筋が見えたんだけど、1セットの文字数が桁違いに多い和文の場合は、活字の段階では書体のバリエーションがそんなにできなくて、活字→写植→デジタルフォントになるんだなというのがよくわかった。20241109215228-yaburing.png 202411092152281-yaburing.png
紙。
紙のてざわりを楽しみながら見本帳をつくってお土産にもらえて、テキン体験で栞も刷れてたのしかった。20241109215333-yaburing.png 20241109215333-yaburing.jpg 202411092153331-yaburing.png 202411092153332-yaburing.png館内のあちこちが活字デザインになっている。

こちらは写真家×紙の展示。写真家さんご本人がさまざまな試し刷りから念入りに作品と用紙の組み合わせを選んでつくられた展示品と作品集が置かれていた。写真のオリジナルプリントと出版印刷の中間くらいというコンセプトとのこと。竹尾さんのほうはもう週末公開日終わっていて行けなさそうだな。20241109215443-yaburing.png 202411092154431-yaburing.png

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来年、寛永寺根本中堂に奉納されるという天井画を、間近で見られるという展示。お堂におさめられて、お堂の光に浮かびあがるところも見てみたいな…おそらくそのために描かれているはず。根本中堂はたしかトーハクのお正月展示との連携で公開される日があったはずなので、いつか叶うでしょうきっと。20241109213544-yaburing.png 202411092135441-yaburing.png 202411092135442-yaburing.pngこの屏風と、あと海を描いた屏風が、どちらも好きで、傍らで毎日寝起きしたいな…と思った。

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