百十一番 初句でまず思い浮かべたのは加州くんでした。もしかしたら今日来るかもしれない終わりを思って、花火のように鮮やかな赤を爪先に塗るのだろう。と。いつが終わりかもしれぬことを、彼はよく知っているのだと思うので。 #刀剣短歌歌合感想 bit.ly/1IyfGOE
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六十八番 打上花火を見ているとうっすらと漂う煙にふと視線がゆくことがあります。無風だからすぐに散らされず漂っている、けれど意識しなければ闇に紛れてしまうもの。鮮烈な光に比べて、跡として残るものはかすかではかない。 #刀剣短歌歌合感想 bit.ly/1Iyelrd
三十七番 天上=空かつあの世だと思いました。天に昇る火の曳く光は此岸と彼岸をひととき繋ぐ通路のようで、その先に咲く花は墓前への手向けのようでもある。昔の主宛かなと。鶴丸の墓成分と境界往来成分萌えなのでたまりません… #刀剣短歌歌合感想 bit.ly/1hejzSd
五十三番 光と音との一瞬のタイムラグに祈りを埋め込む刹那的な感じが好き。五七五七七を念頭に置いて読み始めると、はじめ「ひかる・うつ」のところで区切ってしまい、後に「弾薬」が出てくるため「撃つ」を想起してどきっとする #刀剣短歌歌合感想 bit.ly/1Dk6LDQ
四十四番 2/2 前者とするとどうしても義経との別れが脳裏をよぎるし、 後者として読むと、本体が現存せず多くの伝説と物語に存在を支えられているような今剣が(※個人の妄想です)、「たましいのひかり」として線香花火を手に取ろうとすることに、切なさを感じます。 #刀剣短歌歌合感想
四十四番 1/2 「たましい」が人のものならすぐに落ちてしまう火を千年の視線で儚いと言っているのかもしれないし、刀剣たちのものなら、線香花火の赤い火の色と鍛刀される(生まれる)時の焼けた鉄の色を重ねているのかも。 #刀剣短歌歌合感想 bit.ly/1heiZni
六十番 燃えては消える(落ちる)花火を城の名で数える趣向に歌仙的な雅を感じた。これは薬研(自称雅わからん+織田)で妄想してます。ひとつひとつの城の名が過去を思わせるようでいて、切実さよりも遠さを感じる気がするあたり
#刀剣短歌歌合感想 bit.ly/1hehPIy
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